
2025年10月4日(土)、長野県信濃町にある「アファンの森」にて、シナネン株式会社と一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団(以下、アファンの森財団)が協力し、森林整備活動を実施しました。これは、両者が締結した森づくり協定に基づく取り組みの一環です。
■「シナネンあかりの森プロジェクト」について
本プロジェクトは、2023年10月よりアファンの森財団への支援を開始し、2025年8月からは新たにアファンの森が展開する森林生態系の回復、生物多様性の保全活動を一層支援するため、アファンの森 南エリアの一部(約2.2ha)を「Afan シナネンあかりの森」と命名し森づくりの支援をスタートしました。今回の活動は、その第一回目です。
森林整備の目的は、土地本来の植生を回復し、里山の再生を図ることで、さまざまな生きものが共存できる豊かな環境を育むことです。
シナネンあかりの森プロジェクトはアファンの森財団の目指す「日本本来の自然を取り戻し、子どもたちの笑顔があふれる豊かな社会の実現」と「100年先の未来に向けて、生物多様性に富んだ森を広げること」というコンセプトに共鳴し、森づくりを実施しています。
■当日のプログラム
1. 「Afan シナネンあかりの森」での整備作業体験
2. 講義:「生物多様性とは何か」「アファンの森づくりについて」
3. 生物多様性の視点での森の散策
4. Afanセンターでの研修の振り返り
朝の澄んだ空気のなか、私たちは「Afan シナネンあかりの森」で整備作業に取り組みました。
(「Afan シナネンあかりの森」南エリアでの整備作業の様子)
アファンの森財団の皆さまとシナネンのメンバーが肩を並べ、将来の森を形づくる樹木の実生や、目立たぬ場所に息づく希少な植物を見極めながら、必要な手入れを行いました。
地面に太陽の光が届くよう枝を払い、養分が一本一本の木に行き渡る事でまっすぐに、丈夫に育つ環境が整って行きます。人の手が入ることで、森は本来の力を取り戻し始めます。実際に手を動かしてみて初めて、里山の回復には専門的な知識と多くの労力が不可欠だという事を実感することが出来ました。
作業後には、森づくりに関する講義を受講しました。
(講義の様子)
生物多様性の大切さ、そして自然の損失を食い止め、回復へと転じていく「ネイチャーポジティブ」という考え方等に関して、クイズも交えた学びを通して、現状を正しく理解し、次に取るべき行動を考えました。人の暮らしと自然が融合していくためには、森林の回復が重要であることを改めて認識しました。
講義の後には、学びの視点を持って森を散策しました。
(「アファンの森」北エリアにて散策をする様子)
紅葉が始まった森は、黄色や赤に染まりゆく木々が風に揺れ、足元では栗の実が時期を迎えている様子がそっと季節を教えてくれました。アファンの森が人々の手によって回復し、人間と自然が共存する姿を目の当たりにすることができました。
(「アファンの森」北エリアに生息するタマゴタケ)
研修の振り返りでは、アファンの森財団の方から「季節が変われば森もまた姿を変えます。継続的に定期的に訪れることで、より深く森の面白さを感じられると思います。」
というお言葉をいただきました。
参加者からも、「継続的に森づくり活動に関わっていきたい」という前向きな感想が寄せられました。
■今後の展望
シナネンあかりの森プロジェクトは、今後もアファンの森財団と連携し、「Afan シナネンあかりの森」における森林再生に向けた取り組みを継続してまいります。
「シナネンあかりの森プロジェクト」はこれからも環境に優しいエネルギーの普及と生態系保護を通じて豊かな自然環境を残すとともに脱炭素社会の実現に貢献するための活動を行ってまいります。
■あかりの森プロジェクト
https://sinanen.com/project/
「シナネンあかりの森プロジェクト」は、環境に優しいエネルギーの普及と生態系保護を通じて豊かな自然環境を残すとともに脱炭素社会の実現に貢献するための活動を行っています。
【活動方針】
1.環境に優しいエネルギーの普及による二酸化炭素排出量の削減に努め、地球温暖化防止に取り組む
2.海や陸の自然保護、生態系の保護に関する活動に積極的に取り組む
3.様々な団体と連携し、豊かな自然を守り残していくことの大切さを伝え、気候変動の緩和や影響軽減に関する啓発に取り組む